「500名採用計画は、広告なんでしょ?」
「500名採用計画は、ただの広告で、マジな話ではないですよね?」こんな質問を受けました。
なるほど、なるほど。そんな風に伝わるものか、とコミュニケーションの難しさを感じます。腹から願い、必死に実現させようとしていても、余りにも大きな数字であれば、「スローガン」や「広告」に見えてしまうようです。
それは、きっと私達が十分な説明をしてこなかったからでしょう、と反省。
どんな伝え方をするかを、考えた時に、思いつくまま、頭の中にあるもの、考えていることを素直にどんどん情報提供してみようと考えました。
なぜ500名か?
私達の事業は、多岐にわたっているように見えるかもしれませんが、一貫して映像作りを通して、世の中楽しくなったり、平和になってくれたらな、って思っています。500名の話以上に大きな話になりますが、私達の会社の誕生の時から一貫して、大真面目に取り組んでいるテーマです。
私達の原点、ゴールを紹介させて下さい
子ども達が、テロに参加したり、自爆テロに参加したりしていますが、なんて悲しく辛いニュースなんだろうと思うのです。世の中には、色々な楽しいこと、さまざまな価値観があることも知らないで、良い事だと思い、争いに参加して命まで失うことがあるのです。
私達が事業としての可能性が低い、収益が厳しいと言われながらも、学習コンテンツをネット上で提供できることに、必死でとりくんできました。それは、学びの提供、学びの楽しさがあれば、争いに参加することを思いとどまったり、違う生き方があることを伝えられるからと思ったからです。
映像事業のスタートして、動画を利用したeラーニングに取り組んできました。学ぶ楽しさを、世界中に届けたい、「最高の学びをすべての人に」を実現できれば、世界は平和に、明るいものとなると信じています。
▲映像の力で世界から嫌なことをなくせると信じています
厳しい予算のマイナースポーツのライブ中継に、知恵をしぼり、努力をして取り組むのも、収益性に注目してのスタートではありまんせんでした。そこに、涙あり、笑いあり、そして感動あり。人々を夢中にさせる力があると知っているからです。スポーツのコンテンツには、幸せな気持ちを提供できるだけの可能性に満ちあふれ、人生をかけて取り組む価値があると思うのです。
映像で世界を明るくする。
大きな転機もありました。私達は、2016年6月に、東京テレビセンター、浜町スタジオの事業を事業承継の上、合併しました。そこに働く職人の皆さん、技術者のみなさんが、たまらなく格好良かったということもあるのですが、人生を賭けて、映画つくったりアニメ作ったりしている人たちと一緒に仕事をしたいと、心から思ったからです。日本中を感動させてきたスタッフの皆さんと、世界を目指していけると。世界中から争いを無くすお手伝いができると。
思いは、どんどん強くなります。いろんな物を作りたい、作る人を応援したいという思いが募ります。映像機器のレンタル事業を開始したのも、大型映像表示装置のLED Visionを格安でレンタルをすることを開始したことも、そして、高くで手が出なかった映像機器を開発・製造開始しはじめたのも、私達は、コンテンツが世界を笑顔に変えていく力があると信じているからなのです。
まずは、日本一の映像を作れる会社になろう、映像を作る皆さんのために、スタジオや必要な映像機器のレンタルも出来る会社にしよう、そんなことを考える中で、5年というリミットが設定され、500名体制という目標ができたのです。
5年で日本一を実現させ、世界をめざすために。
何も500名体制が最終ゴールではありません。人数がゴールではなく、いろんなことに、プロジェクト単位で取り組んでいます。
中継チームを10チームに
いままで、バレーボール、バスケットボール、サーフィン、野球、ハンドボール、スノボードなど多くのスポーツ中継、プロゲーマーによるeスポーツの大会、多くのイベント、セミナー、製品発表会、映画の制作発表会など多くの生中継業務、ライブ中継業務を手がけてきました。スタジオのように事前に仕込み、準備をしたり、いつもの勝手の分かった場所ではないので、当日現場で分かる事も多く、技術的に難易度が高い仕事で、コスト削減、効率化の難しい仕事です。独自の中継システムを構築し、現場作業を最小にする工夫をしたり、運搬用の車輌として、車椅子リフト付きの福祉車両を改造して利用したりと、様々な取り組みをしています。もっと良い中継をしたい、もっとたくさんの生中継をお届けしたいという思いから、まずは10チームが同時稼働できる体制をめざしてスタッフ募集、スタッフの育成から取り組んでいます。
海外に向けての第一歩
2017年4月入社からは、東京テレビセンター65年の歴史の中で、1名も居なかったという外国人留学生を7名採用しました。韓国には吹き替えという文化がないというのであれば、彼らがその文化をつくってくれるよう、会社を挙げて全面支援をしていこうと考えています。字幕でしか映画やアニメを楽しむ習慣がない国に、吹き替えで作品を楽しんで頂けるよう、東京テレビセンターの技術、文化、スタッフも含めて輸出していきたいと思っています。東京テレビセンターソウルなんて、冗談ではなく、大真面目に考えています。
日本中に笑顔を増やす
2室しかない編集室が全然たりないのであれば、20室新規に構築をして、テレビ番組の収録をどんどんしていこう。バラエティの編集室や技術者が足りないのであれば、どんどん養成をしていこう、そのために準備した駒込キャンパスで、技術者を育成していこうと計画しています。(社内のスタッフ養成のためだけに、ビル1棟を借りるという投資を2015年5月にしています。)この業界でNo1という麻布プラザさんに教えをこい、面白い番組を、どんどん作れる体制を作っていきたいと思っています。そのために、リニアではなく、リニアとノンリニアのハイブリッドの編集機を導入という新しいチャレンジをします。バラエティをどんどん作って、日本中を笑顔にしてやろう、そのために編集室を10倍の20室を、まず増設、って考えています。
超大型、高画質のLED Visionで映像をたのしもう!
LED Visionのレンタルもどんどん投資をしていき、ダントツ日本一になるまで追求してみようと思っています。日本の代理店から購入するのではなく、中国の工場に直接足を運び、仕様をきめ、輸入手続きを自分たちでしています。2017年9月には、八潮市(秋葉原からつくばエキスプレスで、19分)に、ショールーム、修理センター、物流拠点を作ります。自分たちで、ベストを尽くして作ったLED Visionを常時展示して見て頂こうと思っています。実物をみていただくことで、どれぐらい素晴らしいLEDであるかが、きっと、何の説明もなく、理解していただけると思います。依頼から都内まで3時間以内で配送ができること。コストを吸収するために、自社配送便の整備など、どんどん新しいことにチャレンジしていきます。映像制作会社が、ディスプレイを作ったり、ショールームを作ったり、配達でお待たせしない、コストをあげないようにと、自社でロジスティックの整備にトライしています。
レンタルを便利に
スタジオで利用する映像機器を貸して欲しいというお客様がたくさんいました。見積ベースで、既存のお客様に貸出をしたところ、大変喜んで頂けました。調べてみたら、映像機器のレンタル会社はたくさんありました。ためしに自分たちでレンタルをしてみて分かったのですが、映像機器を借りるために、登記簿謄本、印鑑証明、決算書まで提出しなければならない会社も多く、とっても不便だし、一度取引を始めると、他の会社からレンタル手続きをするのが大変面倒で億劫になるのが分かりました。スマホだけで手続きできる。在庫状況(在庫台数)をWebで公開する。値段を公開する。全国のコンビニで24時間返却ができる、印鑑が不要、カードやAmazonで支払いが可能、大量の機材を借りるお客様に無償で車を提供するために、レンタカー事業免許の取得をし、アルファードハイブリッドをレンタル用に用意と、、、、次々とお客様の利便性だけを考えて、サービスを充実させています。
他のレンタル事業者のシステム化にも取り組んでいます。商品にNFCタグを貼っておけば、ゲートをくぐる度に、貸出中、在庫ありという表示が変わり、面倒なシステム導入をしなくても、レンタル事業が開始できるようなプラットフォームの開発に取り組んでいたり、システムの構築にトライをしています。
会社の状況どうなのか
東京テレビセンター、浜町スタジオの事業を引きつぎ、見事な右肩下がり、決算書をもらった9年間下がりっぱなし。赤字体質で、一度も黒字化せず、売上回復せずの会社の事業を承継しました。2億5,000万円まで落ち込み9,000万円以上の赤字が出そうな厳しい状態でした。会社にはノートパソコンが1台もなく、メールは印刷して配布しているような状態でした。強烈な赤字がでそうななか、徹底した合理化と、新規事業による売上拡大というシンプルな課題に取り組むしかありませんでした。
2017年8月末予想で、売上は、9億5,000年円。利益も5,000万円程度はでるところまで、1年間の改革が進みました。
上記に書いたようなプロジェクトを推進するにも、少人数の中で、または大きな変革の中、抜けていくメンバーもいる中での大変厳しい闘いでした。新規プロジェクトに取り組むにも、現金もスタッフ数も非常に厳しい状況でのトライが続きましたが、やっと、その危機的な状況を抜け、勝負ができる状況、状態になりました。
採用こそが経営上の最重要課題
500名まで、後、450名足りないね、なんて話をすると、冗談のように取られるかねないですが、次々と取り組むプロジェクトがあります。また、再生した東京テレビセンターで作品に取り組みたいという多くの新卒学生の面接を毎日しています。
新卒採用だけではなく、中途採用で、異分野からの採用、専門職で技術者の採用と、実現させたいことのために、採用ことが、経営の上の最上級課題になっています。5年で、映像のことに関して、誰もが、たしかに日本一だね、という会社をつくっていくために、やりたいことやるべきことがたくさんあります。
500名も採用したなかの1名、小さな駒、使い捨ての駒を募集しているように誤解をされる方も、500名もただの広告でしょ、そんな誤解は、今後の活動で払拭していくしかないのですが、まずは、私達が取り組みたいこと、プロジェクトを紹介するところから開始です。
2017年8月15日 終戦記念日に
株式会社PANDASTUIO.TV
代表取締役社長 西村正宏